友人Uが葉月里緒奈とつきあっている。僕は電柱の陰からそれを見て、「後をつけなければ」と使命感に駆られたので、見つからないように苦労しながらも彼らの後ろを歩く。どうも葉月のマンションに行くらしい。階段の途中で停電が起こっ …
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友人Uが葉月里緒奈とつきあっている。僕は電柱の陰からそれを見て、「後をつけなければ」と使命感に駆られたので、見つからないように苦労しながらも彼らの後ろを歩く。どうも葉月のマンションに行くらしい。階段の途中で停電が起こっ … なぜ人は、そんなにも勿体ぶって世界を語ろうとするのだろうか?と言いつつも、 これから僕が語るのもまた世界についてであるので、自己撞着のような気もするが。 さて、今日は旅の最後の日。なんだか、実感がない。感傷に浸る気分でもなく、いつもと同じようにゆっくりと起床し、昨日と同じように船でバンコク中央駅へ。駅のクロークに荷物を預け、ぶらぶら歩きでチャイナタウンへと足をのばす。 さて、今日は人との約束がある。実は、サークルで知り合ったタイ人たちと会うのである。彼らはタイ有数の名門、カセサート大学の学生であり、以前日本にやってきたとき以来の友人である。タイに着いてからもポケベルにメッセージを送っ … 旅に出たからといって食事の量が増えるというものではないらしく、今日も朝昼兼用で、屋台で遅めに食事をとる。暑い。リゾート以外は全て快晴、皮肉なものである。 ゆうべの雨はひどかった。スコールというわけでもなく、日本の梅雨のように、しかしそれより激しく降り続くのである。おかげでせっかく直してもらった電気もまたとまってしまった。 昨日の食堂で、潮騒の音を聴きながら、朝食ということにする。フレンチトーストとコーヒー。フレンチトーストはほとんど揚げ食パンの趣で、コーヒーはマグカップ一杯に注がれた、とてつもなく薄いアメリカンだった。量 は少しでいいか … やはり、眠れなかった。暑さのせいだ。寝不足のはれぼったいまなこをこすりながら、早朝のバンコク駅に降り立つ。 前日以上に暑い。街を歩く気力もないので、とりあえず市場でチェンマイ名物のカオ・ソーイを食べることにする。これはチェンマイ名物の麺類で、普通 の麺の上にカレー味のソースをかけ、その上に揚げそばをのせたものである。正直言っ … |
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