太陽に融けた日々:その3

 いつものように、店先にはパパンとカオリさんがいた。まだ僕に気付かないパパンの横顔に、先ほどの会話やチャンダの胡散臭い忠告が、ぐるぐると僕の中で回った。
「ハロー」
 努めてさらりと声を出した。
「昨日はありがとう」

太陽に融けた日々:その2

 いつものように、僕は宿を出た。ほどなく広場が見えてくる。
「ハロー?」
 人懐っこいきょろりとした目玉の若者が手を振っていた。彼の横には日本人の女性が膝を合わせて座り、にこにこ笑っていた。
「ハロー」
 僕はまず彼に挨

太陽に融けた日々:その1

 カジュラーホーは暑かった。ちりちりと髪の毛が焦げていきそうだった。
 小さな町で・・・。いや、村と言ったほうが適切かもしれない。たまたま有名な「セクシー・テンプル」があるおかげで、世界中から観光客を集めていて、そのため