Archive for 11月, 2001
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山の彼方の空遠く
近頃、我が家のハムスターは冬支度なんである。冬眠されると困るので、近所のディスカウントストアーで4000円もするヒーターを購入してきた。脂肪分もいるだろうと、「小さいハムスター用」のひまわりの種も一日3粒に増やしてやる。「栄養満点・低脂肪」のエン麦なる副食や、「歯の伸びすぎ防止」用クッキー、わざわざ買ってくる人参。寒さに震えるアフガンの子供たちより、良い暮らしをしているネズミなんである。
そう思うことなきにしもあらずだけど、「ネズミの餌分をアフガンへ送ろう!」キャンペーンが仮に実施されたとして、我が家のネズミの餌を削ることが出来るかどうか疑問だ。しょせん誰だって身の回りの者の方が可愛いのだし、皮肉な言い方をすりゃ僕は種属に貴賤はないと芯から思っている証拠だ。「日記才人」登録の効果はまあほとんどなく、友人の声も「投票ごときに登録する手間が要るのは面倒くさい」とのこと。けだし正論。
見も知らぬ人間のつまらぬ日常なんて、アフガンの子供より遠いってもんだ。 -
日記才人
サイトのアクセスが増えるかと思って、「日記才人(にっきさいと)」に登録してみた。
【日記才人】http://www.nikki-site.com/
まあこの放漫無意味日記にどのような紹介文が適当か少々悩みながら、あまつさえ「投票ボタン」まで恥ずかしげもなくつける、しがない私です。お暇があればぜひ投票をば。
ついでに人様がどんな日記を書いているのかのぞいてみたが、ダントツで面白いのは風俗嬢の日記だ。それだけ日々がエキサイティングなんだろう。それだけでなく、やはり特異なパーソナリティーの持ち主が多い。風俗嬢という生活で作り上げられるというよりは、ストレンジな人が風俗嬢になるんだろう。
風俗嬢そのものの知り合いはあいにく一人もいないけれど、似たような境遇の人は何人か存じ上げていて、例外なく個性の強い人ばかりだった。
まあ、一緒にお茶飲むだけでも世間話がヘビーでどんよりするので、日記を読んで面白がってる程度が良いのかもしれない。
ついにメインマシンの電源がイカれた。うんともすんともいわない。最初はUPSか何かが悪いのかとも思ったけれど、試行錯誤の末やはり電源という結論に落ち着いた。パソコンの電源が壊れるなんて初めての経験で、戸惑う。
幸いうちには山ほどパソコンがあるのでアクセスには苦労しないけれど、さまざまなサイトのパスワードやcookieが使えないというのは痛い。
今度こそは「週1バックアップ」を心がけることにして、さあ、12月は新マシンの購入としゃれ込むことにしよう。 -
ウィルス増殖中
相変わらず、コンピュータウィルスが大変たくさん来る。TROJ.HYBRISは相変わらずだし、Sircamも衰えない。それに加えて今度のAlizだ。Alizは僕の入会しているMLで大繁殖し、超ピンポンゲームであっという間に数十通のウィルスメールが投稿される始末。普段はBecky!を使っているのでへらへら嗤って削除するだけなのだけれども、たまたま出先でノートPCのOutlookExpressを使用していたため、削除に面倒くさい手間をかける羽目になった。まあ、アンチウィルスソフトのおかげで被害は免れたけれど。
この発生源になったのが某IT系のメーリングリスト。インターネットの利点は敷居の低さなのだけれども、学習意欲のない初心者って奴は本当に困り者だとさすがに思う。ウィルスだとわかった瞬間電話線を引っこ抜き、パソコンショップにアンチウィルスソフトを買いに行くぐらいのことはして欲しい。
やれやれ。
おまけにそこでは「自己責任」「初心者だからしょうがない」「Windowsがタコだよね」「そんなにMSがキライですか??」という、よくあるありきたりの罵倒スレッドが乱立し、最後には初心者の方が捨て台詞を残して退会するという結末になった。車を運転するのに免許が必要なのは車が他者に損害を与えるリスクを持つからだけれども、これだけネットワーク&コンピュータが当たり前になった昨今では、パソコンショップでウィルスに関する最低限の知識くらいは教えた方がよいのかもしれない。冗談じゃなく、「他人に損害を与える」存在だ。ウィルス対策のないパソコンなんて。
「ばらまくファイルに害はないけれど、ばらまいた側のハードディスクをフォーマットしちゃうウィルス」なんてのが流行らないもんだろうか。
最近は感染者が痛い思いをしないウィルスが多いから、こういうウィルスが流行ったらみんな真剣に対策を考えると思うのですが、どんなもんでしょう。ハッカーの皆さん、ネット文化のために作ってみてください。
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ユニクロ人民主義
ネコもシャクシもユニクロの今日この頃、あれは経営の鏡のような企業なんだそうだ。
いわく、製造・流通・小売りの一貫体制。
いわく、徹底した大量生産によるスケールメリットの追求。
いわく、少数アイテムに絞り込みつつもカラーバリエーションを豊富にした品揃えの改革。ここまでユニクロを誉める人たちが数年前に何を言っていたかと思えば、「これからは消費者主導の経済体制が始まる。大量生産の時代は終わった。きめ細かい個性を満足させるような少量多品種生産を、サプライチェーンマネジメントと融合させることが企業に求められるのだ。」ではなかったのか。こういう評論家たちが節操もなくユニクロを持ち上げることに呆れるのはいつものことだけれど、彼らにしてみれば「超日本システム型企業」が大躍進することにカタルシスを覚えるのだろう。余談終わり。
何十色のフリースがゴマンと並べ立てられた店内、みんなが同じデザインの服を身につける街の風景、ああどこかで見たことがある過去の記憶。
そう、昔テレビで見た北京の通勤風景だ。
何千人もの大衆が同じ規格の(しかもデザイン性のない)自転車にまたがり、カーキ色の人民服に身を包んで職場へと通勤する、あの光景。そうだ。ユニクロとはマルクスの喝破した「高度資本主義社会=共産主義到来への最終段階」に、他よりも一歩先んじて辿り着いた企業だったのだ。共産中国や旧ソ連とは異なり、資本主義社会を百数十年経験した末に、工業社会として最適化された二十一世紀日本が花咲かせたユートピアの萌芽。なるほど、共産主義とは「いかにも個人にカスタマイズされたかように見える画一化」だったわけだ。微妙に色が違うフリースによって、デザインでなく色だけに因って、人々は自己を識別する。新しいステージの舞台衣装にはぴったりだ。
極度に放縦な社会システム=弱肉強食の世界において、現出するのは多種多様な個性ではなく、ただ一つのデファクトスタンダードを強制するリヴァイアサンだった。おそらくマルクス史観が予想した「最終段階」とは、理想の実現ではなく、先に進むことのできない「どんづまり」なのではないだろうか。マルクスの思想は偉かったし、ほぼそのほとんどが正鵠を得ていたけれども、残念ながらその目的地だけは彼が夢見た桃源郷ではなかった。彼が生涯抗議し続けた化け物たちの、進化の最終形態そのもの。
ユニクロを誉める奴に哲学なんかあろうはずもないけれど、10年後くらいに「こんなはずじゃなかった」などと嘆くのはやめにして欲しい。ユニクロを支持したのは多種多様な在り方つまりは『無駄』、を維持するためのコストとリスクを放棄した我々であり、同時に憂鬱な未来が来るのならば、それも我々が造り上げることになるのだから。
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欲望のレベル
ひょんなことで、滋賀県は大津にいる。ただいま午後7時すこし前。
時間があいてしまったので喫茶店に入ろうと思い、京阪浜大津駅の目の前にあるOPAに足を向ける。案内板を見たら1階に「喫茶ヒロ」なる店があるという。ネーミングからしてダメの臭いがぷんぷんと漂っているが、あたりは暗く、他にあてもない。
で、既に閉店していた。
地方都市の喫茶店は、店仕舞いが本当に早い。背に腹は代えられないので、同じOPAの中にあるマクドナルドでコーヒーだけ頼もうと思い、例の人工的な「いらっしゃいませー」の合唱に迎え入れられてふとカウンターを見上げると、
「当店では土日祝日は全席禁煙を実施しております」
さすが子供に優しいグローバル企業。中国の子供には長時間労働を強要し、日本のくそガキにはタバコの煙も吸わせられないんだ、と。ふと隣を見ると、お洒落な店構えがぽつねん。
いいではないですか。
美味しいエスプレッソが出てきそうじゃないですか。扉を開けるとそこは美容室だった。
先入観だけで行動するようになった我が身のオヤジ化を激しく自問自答しながら、言い訳もしどろもどろに店を出る。結局今は湖の見えるお洒落なカフェに腰を落ち着けてこの文章を書いているのだけれども、連休初日のショッピングタウンというのに客は僕一人。
そりゃ、カフェなんか見あたるはずもない。結論「居住不可能地域 レベル3」
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汽車汽車しゅっぽしゅっぽ
最近、電車に乗る機会が増えた。
で、何に気がついたかといえば、少々頭が春模様の人が意外に多いことである。歌を歌う人、ぶつぶつと呟き続ける人、先頭車両の運転台後ろに陣取って、運転手さんの真似をしている人。
中でも圧巻はこの間僕の向かい正面に乗り合わせた人で、どんなご容態かといえば、駅が近付くたび周囲に「ここ、××駅ですか、××駅ですか、××、××、××ーっ!?」と連呼し続けるのである。駅に着いたら着いたで、ホームに降りて、
「ここ、××駅ですか、××駅ですか、××、××、××ーっ!?」
最終的に降りた駅ではもはや誰に訊ねるともなく、お独りで駅弁売りのように駅名をこだまして去っていかれた。昔中島らも氏のエッセイで「電車に乗ると『次はたかつきー、たかつきー』とうなってしまう大学教授」なる逸話を読んだことがある。そのときは氏一流の冗句だと思ったのだけれども、あながち嘘でもないと思い始める今日この頃だ。
鉄道と脳味噌春模様、といえば精神病院を描いた漫画の登場人物には必ず「汽車汽車しゅっぽしゅっぽ」という台詞が付与されるくらいに縁が深い。
フロイト流に解釈すれば鉄道は男根の象徴なのであり、鉄道にすがる精神病者というのは、己の優越性を信じられなくなった人間が無意識に寄る辺を探し求める強迫観念の産物、という解釈が成り立つ。男性に限っては。そんなこんなをつらつら連想しているうち、
・鉄道が好き
・精神的にナイーブ
の2条件に当てはまる我が身はどうなのだということに思い至る。確かに、リミッターが外れたら確かに毎日電車に乗って神戸線往復してそうだ。まさに終点のない列車。「このれっしゃ、たかつきにはとまりませんー、ごちゅういくださいー」
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こいつは僕の自由
ここしばらくのウェブサイトけなしまくりで、いくつかのお叱りメールやご忠告をいただいたりした。けっこう見てる人は見ているんだなというのが率直な感想で、意地悪く言えば彼らは悪口に敏感なんである。
さすがに削除しろとまでは言われないが、やんわりとそれに類することを求められたりもする。折角手前の実名とドメイン名を公開して下らない日記をつづっているのに、そんなところまで自主規制してたまるか、というのが僕の本音だ。
本当のところを言えば、その人たちに仕事を貰ったりした覚えがあるので、『大人の社会の義理人情』に反している、ってのが彼らの言い分だろう。反論させてもらえば、頂いた代金だけの仕事はしたつもりだし、どだい数十万円程度の仕事でそれ以外の義理までひっかぶせようというのが間違いだ。この日記では、さすがに団体名までは公表していないしな。
であるからして、
こいつは僕の自由だ。
責任は取る。自由を標榜するかぎり、責任はついてまわるという説教をする連中は多い。そのくせ、いざ「責任は取ります。自由にさせて下さい」と宣言したとたん怖じ気づいて、大人だの信義だのという文句で前言を撤回する、自分の言葉に責任のとれない人たち。
タチの悪いことに、こういう奴らほどエスタブリッシュメント面して、世の中にのさばっていたりする。敵ばかりつくる損な性分だけれども、そして馬鹿馬鹿しいほど子供っぽいのだけれども、明日も僕は自由でいます。
(後日談)
ちなみに対象外の人たちからも、「自分のことではないか?」という問い合わせを貰ったり、疑心暗鬼になったという話を聞いたりした。ひどいコンテンツアップロードしている自覚があるんだったら何とかしなさいけけけけけ。 -
「環境設定」はいじらぬようお願いします。
以下はとあるサイトの管理者とクライアントのメールのやりとり。
Date: Mon, 12 Nov 2001 00:58:43 +0900
Subject: プログラムに関して
また、各プログラムの「環境設定」はいじらぬようお願いします。Date: Tue, 13 Nov 2001 21:01:35 +0900
Subject: 環境設定
環境設定ボタンは無い方がいいのでは。
下手にいじられると困るのではないのか。
玩具は与え方を考えないといけないのでは。Date: Wed, 14 Nov 2001 20:46:09 +0900
Subject: Re: 環境設定
そうですね。
削除しておきます。Date: Fri, 16 Nov 2001 18:08:10 +0900
Subject: やっぱり迂闊に触るものでない
環境設定をいじったらヘッドラインが壊れてしましました。
矢張り、迂闊に環境設定は触らない方がよい。
・・・確かに触らない方がよい。
本人がいじって壊してたら世話ないよな。
壊れたわけではなく、それは壊したの。 -
ウェブデザイン
最近、とあるサイトを作成した。
個人的には「限られたリソース・短い期間・熟年男性向けのレイアウトデザイン」という条件の中で、かなりクールに仕上げたつもりなのだけれども今ひとつ周囲の評判は高くない。なぜだろう。ピクセル単位のTABLE指定とCSSが、試行錯誤なしできっちりかっきり決まったにも関わらず(たいていは微妙にずれて修正したりする)。世間が悪いんじゃなくて僕が悪いのか。
悩む。個人的には「オレンジ・ブラウン・ブラック」「テクノフォント」でサイトを作ってみたかったりもするのだけれども、あの手のサイトは情報を詰め込むにはものすごく色合いがきつい。僕の作るサイトは大方「ぎっちり情報詰まってます」ってな内容のものばかりなので、なかなかその手の「デザイン優先型」サイトを作る機会がない。
自分のサイトで実験する、というのも一案だけれども、僕のサイトだって、基本的にはテキスト詰め込み型サイトなのだ。
まあ、こういうサイトに果たして情報が詰まってるかというのも、大変疑問ではある。 -
ナチスばりの拷問
仕事の必要上、某団体のサイトを数百ページ見るハメになった。支部が全国各地にあるので、各支部のサイトもチェックしなければならない。
これが驚くほどセンスが無い。
・トップページに組織長の挨拶と品のない顔写真がドドーン
・あるいは出来損ないのキャラクターがGIFアニメでピヨピヨ
・原色5種盛りなんて当たり前、赤のバックに黄色のタイトル背景、文字は緑なんて配色はざら
・金色に光り輝くメニューボタン
・団体の紋章が燦然とトップページに。ひどいのになると、GIFアニメでだんだんと大きくなっていったり・連絡先がどこにあるのかわからない。ひどいのになると、電話とファックスの番号しか載っていない
・スケジュールが1999年のまま
・内輪ネタで親しみやすさを演出するつもりが、誰にもわからない内容になっている。誰もてめえのニックネームなんか知りたくない。金ならうなるほど持っているはずなので、ようはセンスの問題だろう。ロレックスにベルサーチが「おされ」だと、ウェブサイトまで品位が欠けるってことだ。
武士の情けでどこの団体かは言わないが、
「会合で女体盛りをやらかしつつも、新しい社会の想像(もとい創造)に邁進している政治好きスケベオヤジの集まり」
とだけ記しておこう。仕事って楽じゃない。
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