のまネコ騒動

のまのまイェーで世間の話題をかっさらった「恋のマイアヒ」。

ネット界隈の人ならご存知のとおり、もともとモルドヴァのグループが作ったダンスサウンドに空耳で聴こえた歌詞をあてはめ、それに2ちゃんねるの自然発生キャラである「モナー」を使ってFLASHにしたのが2ちゃんねるのサブカルゾーンを飛び越えて今に至る。というのが事の経緯。

で、avex(とくだんのFLASH作者)が何を勘違いしたのか、これは「のまネコ」なるオリジナルキャラクターだとぬかして版権ビジネスに乗り出してしまったので、2ちゃんねるでは排斥運動まで起こってしまった。

アンチのまネコまとめサイト http://www.nomaneko.net/
たくみのわざで「のまネコ」問題に迫る http://toutsukai.hp.infoseek.co.jp/noma/

あーあ、やっちゃった。もちろんavexが。
これで儲けられるものも儲けられなくなるな。まさに『オープンソース』で誕生したキャラクターをオリジナルと言い張り、がっつり自社のコンテンツにしようとしたのだがそうは問屋がおろさなかった、ということ。FLASH職人の人はお金に目がくらんじゃったんだろうけどそれはそれでしょうがないとして、マーケティングで成り立つような業界の会社がこんな成りゆきも予測できなかったんだとしたら馬鹿すぎる。よしんばネット(=オープンソース・マインドとかバイラル逆循環とか)に詳しくないという言い訳をするにしても、だったらサブカル界隈のキャラクターに手を出しちゃいかんよな。2ちゃんねるキャラクターの商標化では、タカラがギコネコ商標化騒動で大失敗した前例があるのだし、ようするに他社の失敗から学んでいないということなのだ。

どうせこの騒動のおかげで、せっかくの「恋のマイアヒ」にはミソがついて終わり、なんだろうけれど、結論として言えるのは

・avexは他社の失敗からも学べず、ネットコミュニティへの想像力もないダメポなマーケティング力しかなありませんでした。
・どれだけネット世界のブームを「所詮サブカル」と思っていたところで、その層を馬鹿にするとイノベーター層の取りこぼしに直結します。
・既存著作権ビジネスの人たちは、好き嫌いは置いておいて「オープンソース」や「コモンズ」について勉強しましょう。どんぴしゃりのタイトルである、レッシグの「コモンズ」は必読です。
・とにかく商標と版権抑えておけ、という、前近代的なコンテンツビジネスはもう通用しません。つまり、そのスキームにどっぷりつかっている音楽業界の行く末を暗示しています。

2ちゃんねるがきらいじゃない僕としては腹立たしい思いもあるけれど、ネット業界に身を置く人間としてはアンシャン・レジームな人たちがほんとうに何も分かっていないことを確信できたので、むしろげらげら嗤いながら、未来に希望を感じています。もちろん、どこかの臨界点でコンテンツビジネスの考え方ががらっと変わる、という革命的な意味で。

この騒動、やっぱり楽しいなぁ(笑)。

参考:
のまネコ??(ぐったり空間)
のま5  マイアヒまとめとソース確認。(しっぽのブログ)
【タカラ騒動再来か】avexが「のまネコ」グッズを発売(インターネットよろずニュース)
エイベックス、「モナー」を盗作し「のまネコ」と稱してグッズ販賣(Gata Durmiente – diario)

27 comments to のまネコ騒動

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