Archive for 5月, 2007

  • 変わるもの、変らぬもの、アユタヤにて

    Date: 2007.05.06 | Category: D:旅行 | Response: 0

    ピピ島でのバカンスを終え、曇り空の中でも3回泳げばこんがりと焼けて、一昨日バンコクへ戻る。その足でアユタヤに出かけ、トゥクトゥクをチャーターして世界遺産に指定されたアユタヤの寺院遺跡群をめぐる。ついでに象にも乗る。

    アユタヤには1996年、2001年、そしてこの2007年と、この11年で都合3回訪ねたことになるけれど、そびえる仏塔も寝そべる釈迦仏も、何も変わらない姿で僕を出迎える。そうして、僕は10年の歳月とともに、ぷよんとお腹についた贅肉を撫でながら、塔に登りアユタヤの景色を眺める。
    遺跡って奴はよくない。
    大して変化のない風物を、再訪してあらためて目のあたりにすることは、やっぱり切ない。

    最初に訪れたタイの街は実はバンコクではなくアユタヤで、その時駅前から船着場へ伸びる一本道は、乾いた土埃をあげる未舗装のそれだった。
    今ではきれいにアスファルトで覆われ、沿道の食堂や土産物屋もいくぶんか小マシな家屋に建て替えられている。あのときの光景は、たぶん、僕だけのもので、それはもうここにはない。それを喜ぶべきなのかどうか、今ひとつ判然としない。

    変わるものと変わらぬものを交互に眺めながら(ちなみにチャーターしたトゥクトゥクの料金は11年前から変わらぬ600バーツだった)、僕はまた次の旅のことを思う。旅というものが僕にとって何なのか、いまだによくわからないけれど、腐れ縁ってこういうもんではないかな、と思う。変わるものと変わらぬものがないまぜになりながら、そこには僕をつなぎとめる糸が一本、切れずにぶら下がっている。

  • Made in Japan, Made in China, in Koh Phi Phi

    Date: 2007.05.02 | Category: D:旅行 | Response: 0

    昨日、今日と立て続けにスノーケリング・トリップに参加した。昨日はコ・ピピ・レやバンブー・アイランドを周る一日ツアーで、本日は夕方3時に港を出るピピ・レのみのサンセットツアー。

    本日のサンセットツアーではカヤッキングでマヤ・ベイに行ったり、聞いていなかったけど船内でトム・カー・ガイ(チキンとココナツミルクのカレー)のディナーになったり、最後は航海中に撮影したビデオを見てみんなで盛り上がったり、気持ちのいいスタッフに囲まれて過ごせた。

    この手のツアーはあちこちのベイやラグーンに停泊し、スタッフが伝える時間内でスノーケリングをしたりカヤッキングをしたりするのだけれども、我々日本人は律儀なので、聞き取れなければスタッフに聞き返して戻りの時間を確認し、水中でも時計の針と船までの距離を推し量りながら、だいたい数分前にはボートまで戻ってくる。今回のツアーに参加していた日本人は僕たちだけで、そしてだいたい僕たちが戻りの先陣。みんなが帰ってくるのを、コーヒー飲んだりしながらぼうっと待っている。

    で、このツアーには珍しく(最近はそうでもないのかもしれない)中国人の団体が乗船していて、僕らがコーヒーも飲み終えタバコも吸い終え、いやに出立が遅いな、と思いながら入り江のかなたを見ると、中国人たちがゆっくりとカヤッキングをお楽しみの真っ最中。で、そこを出たのは30分後の予定を大幅に超え、1時間後。

    一団体だけで国民性を判断してはいけないのだろうけれど、悪びれもせず楽しそうな笑顔で帰ってくる彼らを見ると、「中国製の時計はそんなに時間が狂うのかね? Made in Japanの時計のほうがいいんじゃないかい?」とでも、皮肉のひとつも言いたくなる午後の無人島。

    まあ、僕が腕に嵌めていたのは、残念ながらSEIKOでなく、Swatchなんだけど。

  • 日本のやり方、タイのやり方、マレー鉄道にて

    Date: 2007.05.01 | Category: D:旅行 | Response: 0

    ナコーン・パトムの夜市を冷やかしてから、21時過ぎに乗りこんだ夜行列車は、ピピ島への玄関口、スラタニーに6時30分に到着の予定。が、4時間たっぷりの遅れ(おかげで食堂車の薄っぺらい食パンが食べられた)。

    列車の中、途中何度かトイレに立ったけど、寝台車には洋式便所とタイ式のそれが双方備え付けられており、いずれも使ってみたけれど、通じの良いのはだんぜんタイ式のほう。タイ式、まったく和式便器と同じスタイルだ。
    トイレのしゃがみ方ひとつに蹲踞で備えることしばらく、大和魂が放出されて気分はすっきり。

    日本人だなあ、と思う熱帯の朝。

    スラタニーの駅。ホームに降り立つそばから、旅行代理店の客引きがすうっと近づいてくる。ピピ島へのバスはすぐ出発するという。
    「Directly?」
    訊いた僕に、代理店の彼女は自信たっぷりに「Of course!」と答える。信用しよう。うん。

    で、結果的には2度ほど乗り換えてクラビーの桟橋へ。スピードボートが島に着岸したのは16時半だった。
    ピピ島にはこれで3度目になるのだけれども、まともに直行で着けたためしがない。

    タイだなあ、と思うマイペンライな道のり。

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